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福島裁判傍聴記~被害者の本人尋問~

先日(2016年5月17日)、福島地裁に生業裁判の傍聴に一人で行ってきた。
福島原発事故の被害者が国と東電に賠償を求める集団訴訟で、茨城県民だが私も原告に加わっている。
この日は第18回期日。傍聴するのは3度目だ。

20160517.jpg
雨の中、福島地裁前に集まる被害者たち。

私は今回も傍聴のつもりで行ったのだけど、原告席を用意していただいていた。
原告席はいわゆる柵の中だ。裁判官から見て右側に3列に並んでいる椅子の3列目に座る。
原告席、対面する被告席とも、約30人づつが着席した。
傍聴席は80人くらいは入れるものの、少々空席がある。
以前の2度の傍聴では、ほぼ満員だったのだが。
傍聴席の隅に、元NHKの堀潤さんが居る。堀潤さんは今は東京MXテレビで平日毎日朝の生放送をしておられる。
この裁判は毎回通っているそうだ。ただ、お忙しいのだろう、休憩の後は姿は見えなかった。
私が本人尋問で証言台に立つときには、堀潤さんに見ていてもらいたいな、と思った。

この日は原告本人尋問が行われた。つまり、被害者に対する質問大会だ。
午前からやっていたが、私が傍聴したのは午後の部で、4人の被害者が順に証言した。
(原告席だと“参加”かな? でも、私は何も発言していないので、傍聴ということで)

証言は、質問に対する答えという形でしかできず、聞かれていないことを言うことはできない。
それと、何も見ずに答えなければならない。質問する方は膨大な資料をテーブルに置き、ペーパーを片手に質問するが、被害者本人はメモ程度のものすら見ることはできない。これはきつい。
原告側の弁護士による質問(主尋問)は、事前に打ち合わせしている。
悲惨な状況と、救われない思いを証言した。皆さん、ハンカチで目をおさえながら、涙ながらに語った。原告席、傍聴席から溜息やすすり泣きが聞こえる。
法廷に備え付けられたモニターに、原発事故前の平和な日常の写真や、うって変わった被害状況を映し出しながら証言される方もいた。

反対尋問(被告側からの質問)は、ずいぶんとプライベートに踏み込んで、意地悪な質問をする。原発事故と関係があるのか知らないが、職歴や家族構成などのうちの、普通は公開されたくない部分をついてくる。原告を萎縮させようとしているようだ。まあ、それが彼らの法廷闘争のテクニック、ということなのかも知れないが。
「あなたの家は福島第一原発から60キロメートル離れていましたね」という質問もあった。そんなことを言うたら、私の家は200キロだ。
そして、被告はだれ一人、一言も謝らない。賠償するかどうかとは別の次元で、目の前に被害者がいるのだから、尋問する前に一言「この場を借りて、お詫び申し上げます」くらい言ってもいいと思うのだ。
東電の弁護士は、尋問の前に「東電代理人の○○です」と姓だけ名乗る。原告はプライバシーをガンガン明かされるのだから、フルネームくらい名乗るべきだ。
もっとひどいのは国の弁護人だ。国は、経産省、文科省、環境省、原子力規制庁などから来ていると思われるが、「被告代理人の○○です」としか言わない。どの省庁の代理人なのかも明かさないで尋問するのだ。
そしてその後ろに座っているダークなスーツに身を固めた東電社員やお役人は、ほとんどは若い人なのだが、名を出すこともなく、当事者意識もなしに、弁護士に任せて座っているだけなのだ。…ひょっとしたら、彼らはただ座っていればいいと言われたアルバイトかもしれないぞ?。

ところで、今回は、東電のあの方はいなかった。異動されたのかもしれない。
あの方とは、私がADRに申し立てをした際の東電の担当者で、部署もお名前も教えていただけなかったのだが、過去2度の傍聴した際に、被告席に座っていた方だ。去年の春、被告席で長時間舟を漕いで居眠りをしたり、ガムを噛んでいたりしていた方だ。

ADRでのあの方の印象はこちら→(賠償請求体験記10 第一回口頭審理~東電との話し合い~)
裁判中の様子はこちら→(裁判長!被告が法廷でガムを噛んでます~福島裁判傍聴記~)

今回も、後半になってくると、2列目、3列目には何人か居眠り疑惑の方が3人ほどいた。
注視していると30秒ほどするとハッと首をもたげて、いかにも聞いていたという風に取り繕う。
30秒ほどなので、まあ、今回は疑惑程度だ。

(もっとも、原告席では、オジサンが携帯電話を鳴らして廷吏に注意されていた。しかも2度だ。)

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