FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

報告会には加害者がいない

今日、牛久市主催の
『放射線測定から見えてきた過去・現在・未来~牛久市 内部被ばく検査最終報告会~』に行ってきた。

牛久市は、昨年の夏に、幼保・小中学生が学校単位で、ホールボディカウンター(WBCと略すらしい)で内部被曝調査をしており、今回はその結果報告だそうだ。

大ホールに七割くらいの人が入っていた。この手の講演としては凄い人数だ。
普段は口には出さないが、内心不安を抱えている市民が多いということだろう。 

まず、牛久市の市長が挨拶。
牛久市では近隣の汚染地域に先がけて子どもの健康調査を行ってきて、これからも引き続き甲状腺などの調査を行っていくこと、
今のところ学校や公園などの除染をしているが、これから除染地域を拡大していくとのこと。
頼もしい発言だ。
これらの費用は、被害者の税金からではなく、ぜひ東電に請求して欲しい。
(牛久市は、公共の場の除染費用は東電に請求していると聞いたことがある。素晴らしい)

市長は、牛久市の水道水が一日だけ100ベクレルを越えていたことについても話した。市長は公表すべきだと迫ったが、県がなかなか応じなかったといういきさつも話した。

メインは、早野龍五という東京大学の物理の先生のお話だ。
早野先生は、私は知らなかったが、ツイッターの世界では有名らしい。
牛久市の子どもをWBCで測ったところ、検出限界300ベクレルで、全員不検出だった、という報告。

質問タイムでは、牛久市民への健康の影響は、という質問が相次いだが、
早野先生は「得られているのデータによると、確率論的にはリスクは極めて低い」と言う。
測ることが困難な初期被曝については「現段階ではよくわからない。個人的にはリスクは低いと思うが、心配なら検査を受けた方がいい」と言う。

ところで、早野先生は、牛久市を「いわゆるホットスポット」と言った。
私は賠償請求の途中で、中間指針の解釈のことで文部科学省に問い合わせたことがある。
私の地域はホットスポットだと言ったら担当者から「その程度の汚染はホットスポットではありません。ホットスポットという言葉を使わないで下さい」と怒られたことがある。
だから、“いわゆる”付きではあるが、ホットスポットという言葉を早野先生が使ったことが心に残った。
 

早野先生に限らず、
学者は、放射線被曝による健康への影響については、誰もはっきりとは言わない。
また、確率論的には同じことを言っているようでも、
だから危険だという先生と、この程度だから心配するな、という先生がいて、専門家の間でも意見が定まっていないようだ。
 
今回、牛久市の配布したアンケートについて気がかりなことがある。
この説明会を聞いて不安が解消したかどうかを尋られたのだが、それは余計なお世話だ。
不安を解消するのが目的の報告会だったのだろうか? 
初めからバイアスがかかった人選だったのだろうか、と不安になる。
自治体が、健康調査をしたり、学者を呼んで啓蒙活動するのは歓迎だ。
その結果、安心するか余計に放射能が怖くなるか、それは個人の内心の問題で、
どちらが望ましいかは、自治体が決めることではない。


自治体や、市民団体が、放射線の専門家を招いて行う講演会は、いくつも見てきた。
放射線について何も知らなかった私にとって、有意義なものも多かったので、講演会を否定するつもりはないけれども、虚しさも感じるのだ。

学者はしょせん第三者であり、講演は一学者の意見にすぎない。
安心していいと言っても、健康被害が出たときに責任をとってくれるわけではないし、
検査を受けた方がいいと言ってもその費用を出してくれるわけではない。

そろそろみんな気づくべきだ。
被害を論ずる場に加害者が不在であることのおかしさに。
これほど多くの人が被害について話を聞きに来ているのに、
加害側を代表した人の説明なり意見が全くない状況を、異常だと感じるべきだ


個人で原発事故の加害者に説明を求めても取り合ってくれない。
次回は、市は、加害者をまじえた説明会を企画するべきだ。
 
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。